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いわき地方 激しい雨で落石や土砂崩れも 1時間降水量は6月観測史上2位

 いわき地方は2日午後から夜にかけて、台風2号の影響で、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、広い範囲でまとまった雨に見舞われた。気象庁によると、小名浜では2日午後6時40分までの1時間に、42・5ミリの激しい雨が降り、6月としては観測史上2番目の降水量となった。3日昼までに雨は収まったが、交通機関の乱れは続いており、市民生活に影響を与えている。
 県や市のまとめによると、2日の降り始めから3日午前5時までの間、小名浜で128ミリ、勿来で98ミリ、四倉で93ミリの総雨量を記録した。
 いわき市には2日夕方から夜の間、土砂災害警戒情報が出された。江名字東町で落石、四倉町戸田、三沢町堂平で土砂崩れがあったが、いずれもけが人や民家への被害はなかった。2日夕方に発表された大雨警報も、3日早朝に解除された。好間工業団地で数件の停電があったが、すでに復旧している。
 県道久之浜港線が2日正午から、通行止めとなっている。久之浜町字立で道路に亀裂が生じたためで、降雨による危険性を考慮し、蔭磯橋―久之浜漁港間で、当分の間の措置とする。漁業関係者のみ、周辺の私道へのう回を認めている。
 いわき市関係の公共交通機関のうち、JR東日本水戸支社によると、3日のJR常磐線は、特急列車上下38本で運転を取りやめた。普通列車も品川―水戸駅間で、運転本数を大幅に減らした。
 NEXCO東日本によると、常磐道は同日正午現在、茨城県内で通行止めが発生している。このため新常磐交通では、高速バス・いわき―東京線について、同日の全便で運休を決定した。

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