「全日本大学野球選手権」開幕 東日本国際大 昨年の4強超えられるか
大学野球日本一を決める第72回全日本大学野球選手権大会(全日本大学野球連盟など主催)が5日、東京都の明治神宮野球場と東京ドームで開幕した。全国26大学野球連盟の春季リーグ戦などを制した代表27校がトーナメント戦で優勝を争う。
南東北大学野球連盟からは、春季リーグ戦で春秋4季連続36回目の優勝を全勝で飾った東日本国際大が、2年連続16回目の出場を果たした。大会3日目の7日午前11時半から、神宮球場で行われる2回戦第2試合で、神奈川大学野球連盟代表の桐蔭横浜大(2年ぶり8回目)―仙台六大学野球連盟代表の仙台大(8年ぶり3回目)の勝者と対戦する。
昨年は、大会新記録となる上崎彰吾選手の4試合連続本塁打や、強力投手陣らの活躍で、15年ぶりにベスト4入りした東日本国際大。全国の強豪相手に、昨年のような〝国際大旋風〟を巻き起こすことができるか。
選手のうち、最速150kmを超える速球に多彩な変化球が持ち味の大山凌(4年・白鷗大足利)は、3勝ながら32イニングを投げて、失点わずか2とエースの安定感を見せた。プロ入りを強く意識しており、大学野球の聖地でアピールするつもりだ。
打線も昨年ほどの爆発力はないものの、打率リーグ戦1、2位の須貝将希(明秀日立)、本橋空南太(東海大菅生)の2年生コンビに加え、7盗塁の佐々木優征(4年・青森山田)、5盗塁の森川大輝(1年・同)がかき回す。1年生ながらクリーンナップを担った黒田義信(九州国際大付)は、8安打中三塁打4をマークした長打力の持ち主。1年生だった昨春からショートを守る佐藤紅琉(2年・明秀日立)は、今季無失策と安定した守りを誇る。