平・六町目交差点 ラウンドアバウトの供用開始 ペッペのシンボルゲートに
平字大工町と六町目にまたがる市道交差点(通称・六町目交差点)で17日、環状交差点「ラウンドアバウト」の供用が開始した。県内では2019(平成31)年4月に設置された相馬郡新地町に次いで2カ所目で、市街地には初めてとなる。現地では午前10時からの供用開始を前に、完成披露式が開かれ、平三小吹奏楽部によるパレートや、デモンストレーション走行が行われた。
ラウンドアバウトは信号のないドーナツ状の交差点で、円形の内部に進入して、右回り(時計回り)に徐行して、左折の合図を示して出ていく。交差点での待ち時間が減少するほか、低速走行による重大事故の抑制が期待され、災害時に停電が生じても問題なく運用できる利点もある。
東側のイトーヨーカド平店跡地では、新たな商業施設「Paix Paix(ペッペ)」の建設が進んでおり、施工する真砂不動産(平字田町、猪狩達宏代表取締役)では、ラウンドアバウトが「ゆずりあい」の精神から成立するとして、施設のシンボルゲートとする方針を立てている。猪狩社長は「交通環境が円滑に進むようになることで、いわき駅前の活性化につながっていく」と話している。