いわきFC あすアウェーで大宮戦 田村新体制で初の勝ち点3を
サッカー・明治安田生命J2リーグの第22節として、21位のいわきFCは24日、アウェーのNACK5スタジアム大宮(埼玉県さいたま市)で、22位の大宮アルディージャ(埼玉)と対戦する。今節からJ2の日程は後半戦に入るが、白星を挙げて浮上のきっかけにしたい。キックオフは午後6時。
田村雄三監督(40)にとって初陣となった18日の前節は、ホームに16位のジェフユナイテッド千葉(千葉)を迎え、スコアレスドローの0―0で終わったが、貴重な勝ち点1を手にした。
田村監督は、ボールを持つ味方を追い越すオーバーラップや、敵陣でボールを奪うプレーを要求し、一定の成果は見られたが、シュートは前後半で2本にとどまった。一方で守備を崩される場面は少なく、GK鹿野修平(23)の好セーブもあって、無失点だったことは収穫と言える。
フォーメーションも、これまでの4―4―2から、田村監督は4―1―4―1の布陣を敷いた。前節に関しては、千葉がボールを入れてくるチームとあって、中盤の層を厚くする狙いがあったと明かす。
そうした中で、アンカーにMF下田栄祐(19)を置き、守備の面で優位を保ちながら、自らボールを持ち込めたのは大きい。下田は7日の天皇杯2回戦、アウェー・徳島ヴォルティス(徳島)戦から、パフォーマンスを発揮していると、田村監督も評価を寄せる。
大宮はリーグ戦4連敗中で、いわきとは5月17日以来の再戦。前回はいわきグリーンフィールド初のナイトゲームで、いわきはコーナーキックを起点に、こぼれ球から先制を許したが、MF山口大輝(25)の個人技で追いつくと、フリーキックをDF遠藤凌(24)が頭で合わせ、2―1の逆転勝利を果たした。
後半戦に向け、田村監督は「J2になれば、金銭的に大きいクラブがあったり、前線にスーパーな外国人がいたりし、個の能力も高くなる。J3とは異なり、1つのミスが失点にもなるが、いわきの選手が下手な訳ではない」と述べ、現状を理解しつつ、自らが掲げる攻撃的なサッカーに向け、どん欲に勝利を目指していくと話している。