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いわきFC 大宮戦で岩渕8カ月ぶりピッチへ 夢で見た「復帰弾」現実に

 ■J2第22節 いわきFC5―1大宮アルディージャ(24日、NACK)
 ▽得点【い】吉澤(前7)宮本(前25)OG(前39)谷村(後10)岩渕(後38)【大】高柳(後30)
 後半15分、MF岩渕弘人(25)がピッチに入ると、いわきFCのサポーターからひときわ大きな拍手が起きた。昨年10月のJ3テゲバジャーロ宮崎戦で、右前十字じん帯損傷と外側半月板損傷の大けがを負い、およそ8カ月ぶりに復帰を果たした。
 試合後、「1週間前に、復帰戦で得点する夢を見た。このことを周りにも言っていたので、口にすることで『やらないとな』という気持ちだった」と明かした岩渕。きょうはヒーローになると、田村雄三監督(40)にも宣言していた。38分に現実となった。相手のトラップミスを見逃さず、悠然と走りこみボールを奪い、そのまま右足を振りぬいて、チーム5点目のゴールを挙げた。
 スタンドのサポーターと喜び合っていると、サブのメンバーも駆け寄り、歓喜の輪ができた。約30分間のプレーは、けが明けとは思えない力強さがあった。「復帰後すぐに得点を挙げられたのは、ちょっとできすぎかなと思っている。でも自分は『持っている』ので」と冗談めかしつつ、自らの良さを出すことで、チームに勝利をもたらしたいと強調する。
 2020年に仙台大から、日本フットボール(JFL)1年目のいわきに加入した。田村監督の求めるサッカー像は十分理解している。課される強度の高いトレーニングも「勝つためには当然だと思う」と話す。その頼もしさが、リーグ後半戦でチームが浮上する鍵となる。

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