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中学野球・いわき松風クラブ 6年ぶりに全日本少年軟式野球大会へ

 中学軟式野球・いわき地区選抜チームの「いわき松風クラブ」が8月14~17日の4日間、神奈川県・横浜スタジアムで開催される「第40回記念全日本少年軟式野球大会」に出場する。全国大会は〝中学生の甲子園〟と呼ばれ、東北Aブロック予選会が8日、山形県高畠町の同町野球場で開かれ、松風は6年ぶり9回目の優勝を果たした。
 自分たちの目標は日本一、東北大会でも自分たちの野球で圧倒したい――。まさに有言実行だ。東北Aブロック予選会には、いわき松風クラブをはじめ、栗駒中(宮城)、サウス山形ベースボールクラブ(山形)、酒田市立第三中学校クラブ(山形)が参加し、トーナメント方式で全国切符を競い合った。
 初戦で酒田を4-1で破った松風は、サウス山形ベースボールクとの決勝に臨んだ。松風は走者を出すも後続がつながらず、四回までスコアボードに0が並んだが、五回表、1死二、三塁の場面で、和田理玖(中央台北・3年)がフルカウントまで粘り、犠中飛を放ち先制すると、続く松本翔(小名浜一・3年)の右越え三塁打で追加点を挙げ、試合をリードした。
 最終回に無死一、三塁のピンチを迎えたが、松本が3者連続三振を奪う好投を見せ、ゲームセット。2―0で、6年ぶりに優勝旗を奪還した。
 渡辺正秋監督は選手たちの奮闘をたたえながら、「昨年逆転負けした(全国に王手をかけた決勝で須賀川選抜に敗戦)瞬間から、優勝のみを目指して頑張ってきたので、うれしい」と喜びをかみしめたのもつかの間、「残すは日本一。先輩たちの足跡の先を行けるよう準備したい」と早くも視線の先は全国舞台へ。
 鵜沼も「ここまで一生懸命やってきたことが報われたような気持ち。ただ、試合で課題が残ったので、チーム全体で直していきたい」と喜びつつも、勝って兜の緒を締めた。狙うは全国制覇、ただひとつだ。

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