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20日に「フラガールズ甲子園」開催 本番まであと2日 練習に熱

 全国の高校生がフラ・タヒチアンを競う「文部科学大臣杯 2023年全国高等学校フラ競技大会『第11回フラガールズ甲子園』」が20日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれる。
 大会はフラガールの初代リーダーで、4日に79歳で亡くなった小野恵美子さんが、広くフラの普及を目指して発案し、東日本大震災が発生した2011(平成23)年に最初の大会を開催した。そこから毎年、復興が進むいわき市の姿を全国に発信し、コロナ禍を乗り越えて継続している。今年は全国21校の生徒たちが、高校生フラの頂点を目指す。
 いわき市からは、昨年の大会で優秀賞(総合2位)だったいわき湯本をはじめ、平商業、いわき支援学校、磐城一、いわき総合、好間(人数・出演順)の6校がエントリー。このほか、昨年の大会で最優秀賞・文部科学大臣賞に輝いた王者、関東学院(神奈川)と初参加の2校を含め、1都8県の21校から合わせて214人が出場する。
 本番まであと2日となり、いずれの学校も練習に熱が入っている。このうち第1回から出場を続け、第6回には最優秀賞・文部科学大臣賞に輝いた平商業高の「平商マハロハ」は、部長の石井なの葉さん(3年)が中心となり、細かい動きや表情の確認を重ねている。
 「絶対に最優秀賞を取りたいとの思いはありますが、笑顔で楽しく踊り切ることを一番にしたいです」と、石井さんはフラガールズ甲子園に対する思いを明かす。部員17人のうち、3年生は石井さんのみ。「大変ですが、みんな素直なので」と笑顔を見せた。
 課題曲はフラの「This is Kauai」、自由曲はタヒチアンの「Claire(クレール)」を選択した。課題曲では体全体を使った表現力を大切にし、自由曲では嵐をテーマに、最後は晴れやかな様子につながる光に進むイメージで、ダイナミックな踊りを展開する。
 夏休みに入ってからは午前8時半から午後5時まで、みっちりと練習している。練習場所の格技場は熱がこもりやすい環境のため、扇風機を回しながら励んでいる。部員たちは「きょうはまだ涼しいほうです」と冗談めかしつつ、夏の暑さを吹き飛ばすような力強い踊りを披露してくれた。

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