建て替え方針の小川郷駅テーマに特別展 小野町の東方文化堂で開催中
100年以上の歴史があり、近く建て替えする方針が決まっているJR磐越東線・小川郷駅の木造駅舎をテーマにした特別展「磐越東線 最古 小川郷駅舎展」が、田村郡小野町の鉄道テーマ館「東方文化堂」で開かれている。
開設3周年を記念した特別展で、同町で古物商を営む渡辺伸二さん(62)が国鉄やJR、インターネットを介するなどして購入した駅名標をはじめ、建て替え方針が決まってから発注したという木造駅舎の80分の1の模型、地域の小学生らによる絵画などが飾られていた駅入口とホームをつなぐ地下通路の写真パネルなどが展示されている。入場無料。11月30日まで。
会場のテーマ館は、渡辺さんが2020(令和2)年、自宅の1階に開設した。高校は平工業高に通い、JR磐越東線の小野新町駅から平駅(現いわき駅)まで、列車を利用するなど関わりも深いことから、鉄道関連の資料数万点を収集。常設展やミニ図書館のほか、4カ月ごとにテーマを変えて企画展を行っている。
渡辺さんは「(駅舎が)なくなってから過去を思い出すのではなく、今を記憶にとどめるきっかけにしていただければ」と開催の趣旨を語り、いわきからの来館も呼び掛けている。
開館時間は午前10時から午後6時。休館日は火曜だが、臨時休館もある。詳しくは東方文化堂のホームページ<こちら>まで。