「食べて応援」いわき市のふるさと納税4倍に 海洋放出決定から6日間
東京電力福島第一原発の汚染水を浄化した後の処理水を巡り、海洋放出が決まって以降、いわき市に向けてのふるさと納税が急増している。市創生推進課によると、政府が海洋放出の日程を決定した22日から、27日までの6日間で、いわき市へのふるさと納税は計915件、1734万3千円に上っている。21日までは1日あたり平均40件・90万1千円だったが、22~27日は同153件・289万1千円に跳ね上がった。
返礼品は、いわき市の水産物ブランド「常磐もの」から、干物や缶詰の詰め合わせに加え、市内業者による水産加工品が人気となっており、約9割を占めている。ふるさと納税を取り扱うウェブサイトでは、自由に記述するアンケートに対して、「福島の魚を食べて応援したい」や「漁業を応援したい」とのメッセージも寄せられている。
こうした状況に、内田市長は「全国からの応援はとてもうれしい。それらの応援を力に変え、さらなる水産振興や風評払しょくに向け、関係者とともに前進したい」と話している。