いわきＦＣ ホーム金沢戦 決勝弾の宮本「大事な試合で勝ち点３うれしい」

　■Ｊ２第３３節 いわきＦＣ１―０ツエーゲン金沢（２３日、いわきグリーン）
　▽得点【い】宮本（後４１）
　決勝弾を放ったＤＦ宮本英治（２５）は試合後、「大事な試合で勝ち点３が取れて、チームとしても、個人としても、とてもうれしい」と安ど感をにじませた。熾烈（しれつ）な残留争い。試合前のいわきと金沢の勝ち点差は５ポイントとあって、この一戦の意味を宮本も当然理解していた。
　後半４１分、右サイドからつないだボールがＦＷ谷村海那（２５）によってゴール前に送られると、宮本が冷静に左足一閃。値千金のシュートは、チームにとって４試合ぶり、ホームでは７月９日以来の白星をもたらした。スタジアムは地響きのようなサポーターの歓声に包まれ、ゴール裏に駆け寄った宮本を選手たちと一緒に祝福した。
　いわき市は台風１３号に関連した記録的大雨に伴い、広い範囲が浸水する被害に遭った。「少しでも大変な方々を、勇気付けられたならば良かった」と宮本は肩をなでおろす。
　いわきグリーンフィールドの愛称が、１０月から「ハワイアンズスタジアムいわき」となるため、アロハポーズで喜びを表現するつもりだったが、そこまで余裕が無かったと笑う。これは新たな愛称が付与された初戦として、１０月８日のホーム・ベガルタ仙台（宮城）戦まで持ち越しだ。
　次節は敵地に乗り込み、首位のＦＣ町田ゼルビア（東京）と対戦する。「前回負けている相手なので、首位とか関係なく、倒す気持ちで自信をもって戦っていきたい」。変わらず攻守に献身的なプレーを期待したい。