旧統一教会に解散命令請求 平のいわき家庭教会は様子うかがえず
盛山正仁文部科学相は13日、宗教法人法に基づき、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する解散命令について、東京地裁に請求した。
請求に先立ち、12日の宗教法人審議会(文科相の諮問機関)では、解散命令請求が相当との全会一致の意見が出された。
旧統一教会を巡っては、霊感商法や高額献金などの金銭トラブルに教団が組織的に関与し、遅くとも1980年ごろから繰り返されたと認定。元信者らの証言などを精査し、最終的に判断した。
オウム真理教など過去2件の解散命令請求は、いずれも刑事事件が根拠だったが、今回は初めて民法上の不法行為が理由とされた。
審理は東京地裁が非公開で実施する。解散命令が確定すれば、教団は宗教法人格を失い、税制上の優遇はなくなる。
請求に対して、旧統一教会は「極めて残念であり、遺憾に思っている。今後は裁判で、私たちの法的な主張を行っていく予定」などとコメントしている。
いわき市には、平下神谷に「いわき家庭教会」がある。請求が行われた13日午前、建物の駐車場に車両はあったが、1階にはカーテンがかかっており、中の様子はうかがえなかった。