泉ふるさと祭り 雨天変更も「赤玉やっこ」披露 4年ぶりのいわきおどりも
いわき市で唯一の大名行列が行われる郷土祭り「第31回泉ふるさと祭り」の本祭が15日、JR泉駅前の大通り(通称・ふるさと赤玉通り)をメイン会場に開かれた。大名行列は赤玉やっこと呼ばれ、2代泉藩主で、老中格に就いた本多忠籌(1740~1813)が、江戸城登城の際に持ち槍2本のうち、1本の素槍の穂先に太陽を表す赤い玉「朱天目」を付けたいわれに基づいている。
今年は雨天のため、沿道のパレードやステージイベントは中止となったが、泉公民館講堂で赤玉やっこなどが披露され、地元商店による「ごっちゃ市」も実施された。
泉ふるさと祭りは1991(平成3)年に始まり、泉地区の地域振興と伝統の継承を目的にしている。実行委員会の主催。泉地区地域振興協議会、泉公民館の共催。
泉公民館講堂では、泉奴行列保存会の協力を得て、地元の中学生が本多家の家臣役を担った。泉電設の志賀利彦代表取締役社主が殿様に扮したほか、和太鼓やよさこいソーランなどで盛り上がりをみせた。
14日には前夜祭として、新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越え、「いわきおどり泉大会」が4年ぶりに開催された。〝どんわっせ〟の掛け声の中、14チーム・約500人が泉の夜を力強く舞ったほか、万灯神輿も繰り出された。
審査の結果、NPO法人VIDAが大賞に選ばれた。準大賞はおどるアミーゴ、泉ケ丘1・2・3だった。