21世紀の森公園 26年度めどにリニューアルへ 民間事業者交えて
市は常磐水野谷町の21世紀の森公園について、2026(令和8)年度の供用開始を目指して、民間事業者を交えてリニューアルオープンする動きを進めている。
整備に当たっては、指定管理者制度を導入し、自治体が公園に新たな活路を見出す制度として、民間の収益を公園の整備に充てる「Park(パーク)―PFI」を活用する方針を立てている。30日から実施要領が公開され、サウンディング型市場調査を展開する。
21世紀の森公園は、施設面積約89・2ha(供用面積約63・3ha)を有しており、いわき市の中心に位置するためアクセスしやすい。
ハワイアンズスタジアムいわき(いわきグリーンフィールド)は、サッカーJ2・いわきFCのホームとしてにぎわい、ラグビーのトップリーグでも使用されている。
ヨークいわきスタジアム(いわきグリーンスタジアム)は、高校野球の福島大会に加え、プロ野球の公式戦や、オールスターゲームの開催実績を持っている。
園内には、スケートボードの練習場や大型遊具も設けられているほか、ランニングやウオーキングを楽しむ市民も多い。一方で飲食機能がないことや、トイレが和式で使いづらく、壊れて使えない遊具がある点が課題となっており、解消を図っていきたいという。
これらの点を踏まえ、民間企業等との連携で、より魅力ある21世紀の森公園を掲げる。具体的には、気軽に立ち寄れる飲食店やキッチンカー、デイキャンプ、地元の食材を利用した「飲食機能」、トイレのリニューアル、遊具や休憩所を新しくする「施設改修」、パークヨガやマルシェ、スポーツ教室、いわきFCとのコラボを念頭に置いた「イベント」を展開する。
市では今年1月、民間事業者に対する意向確認を実施しており、今回は再度聞き取りを進めるとともに、民間事業者間のグループ組成をうながす「民間事業者マッチング」の機会も提供する。市公園緑地課によると、個別のノウハウを持つ事業者も歓迎する。
対象は、法人格を持つ民間事業者(NPO法人その他の団体を含む)、またはそのグループ(業種・業態は不問)。