いわき市の移動市役所 ビデオ通話でマイナカード申請 29日から実証実験
市は29日から、お出かけ市役所「行政MaaS(次世代移動サービス)車両」を活用し、専用オペレーターによるビデオ通話によって、マイナンバーカードを申請する実証実験を開始する。市によると、こうした取り組みは全国初とされる。来年2月末まで。
実証実験は市に加え、行政サービスの委託事業を展開する「エスプールグローカル」(東京)、トヨタ自動車とソフトバンクが手がける「MONET Technologies」(同)の3者が実施する。
おでかけ市役所は、中山間地の住民の利便性向上や、デジタル技術を活用したまちづくり「スマートシティ」の推進に向けて、本年度から通年で進めている。
住民票・税証明等発行、市総合防災訓練での活用、母子健康相談などに使われ、9月の記録的大雨では内郷地区に赴き、り災証明書の発行に役立った。
29日は午前9時~午後2時、三和町下市萱の市地域交流センター「三和ふれあい館」で、初回の受付・展示をする。11月以降も市内各地で予定しており、結果を踏まえて、実際に運用する際の内容を拡充していくという。