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ラグビー県大会 磐城が涙の棄権から1年 花園懸けた決勝の相手は松韻福島

 第69回県高校体育大会ラグビー競技を兼ねた「第103回全国高校ラグビー大会県大会」(県高体連、県ラグビー協会など主催)は5日、ハワイアンズスタジアムいわきで準決勝が行われた。
 この結果、第3シードの磐城が第2シードの郡山北工業に26―19で勝ち、第4シードの聖光学院を17―12で破った第1シードの松韻福島と、11日午後0時35分から同スタジアムで行う決勝で、聖地・花園への切符をかけて対戦する。優勝チームは12月27日から、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で始まる全国大会に出場する。
 県新人大会で敗れている郡山北工業を相手に突破口を開いたのは、磐城の1年生LO高橋海成。開始早々3分、敵陣22mライン付近のラインアウトのボールをキャッチした高橋が、そのまま走り込んで先制トライした。
 その後は互いにパスをつなぎ、トライを取り合って一進一退の攻防を繰り広げたが、19―19で迎えた後半23分、自陣ゴール前でのピンチを防ぐと相手ノックオンから敵陣へ攻め込み、得意のパスをつないて、最後はFB池田智紀が抜け出して決勝トライを決めた。
 1年前、花園出場をかけて勿来工業と決勝を戦うはずだった大一番の直前、部内で新型コロナ感染者が出たため涙の棄権を余儀なくされてから、磐城は再び決勝にたどり着いた。試合後、佐藤芳弘監督は「やっと1年前の時計の針を動かすことができるよ」としみじみ語った。
 CTB高萩康太主将(同)は「勝ててよかった。最後までチームディフェンスの部分で頑張った」と振り返った。決勝の相手はFWの体格差で大きく上回る松韻福島。今年も強力なモール攻撃は健在だ。もちろん攻略法は織り込み済み。FWがどれだけしのげるか、BKがスピードに乗った連続攻撃を見せられるか。4日間の中間試験とも戦いながら、土曜日の決勝の舞台に備える。

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