いわきFC アウェーで藤枝に4-2 近藤2発が最終戦に花添える
明治安田生命J2リーグの今季最終戦となる第42節として、19位のいわきFCは12日、アウェーの藤枝総合運動公園サッカー場(静岡県藤枝市)で、12位の藤枝MYFCと対戦し、4-2で勝利した。
通算成績は12勝11分け19敗の勝ち点47。順位は前節より1つ上げて、22チーム中18位でシーズンを終えた。
試合は前半13分、MF加瀬直輝(23)が右サイドからクロスを供給し、FW近藤慶一(21)がペナルティーエリア内で頭で合わせて、敵地で先制点を挙げる。40分には相手選手のスライディングが危険な行為とみなされ、一発退場となって数的有利にも恵まれた。
さらに後半7分、MF山口大輝(26)が左サイドでボールをカットすると、フリーだった近藤にパスを通し、そのまま右足を振りぬいてゴールネットを揺らした。
直後に藤枝にペナルティーキック(PK)を許し、1点を献上するも、35分に山口がペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュート、38分には途中出場のMF永井颯太(24)がゴール前の混戦を制し、それぞれ追加点を決めた。終了間際にも1点を返されたが、それ以上に反撃は許さなかった。
田村雄三監督(40)は試合後、「長いシーズンでしたが、大変ありがとうございました。きょうは選手に発熱やけがもあって、この18人を選ぶことに決めた」と明かした。その上でゲームを締める部分について、今後の課題になると強調した。
チームの運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役(54)は「勝ち点を47まで積み上げられたことはよかった。(J2での1年を通じて)いろいろな気付きもあり、これから移籍市場が始まる中で、来季はサッカーも事業計画も変わっていく部分があると思う」と展望を示した。