湯本・表町通り 一方通行化の社会実験合わせ「地域振興イベント」
常磐湯本町の市道三函・吹谷線(通称・表町通り)で2日、一方通行化の社会実験に合わせ、地域振興イベントが開催された。
社会実験はJR湯本駅周辺の都市再生整備計画の一環で、旅館「松柏館」から、野口雨情記念「湯本温泉童謡館」に向けての約220mで展開され、11月27日から12月3日まで実施された。
地域振興イベントは市が主催し、地域づくり団体・じょうばん街工房21が協力した。いわき湯本温泉旅館協同組合との連携で、100組200人に日帰り入浴券が進呈され、沿道の白石菓子店では温泉まんじゅうが無料配布された。
通り沿いには、地元飲食店やキッチンカーが出店したほか、陽が落ちた後の演出として、遠野和紙で作られたランタン約20基が飾られ、温泉神社のライトアップとともに花を添えた。
一方通行化には、「歩きたくなる温泉街」をコンセプトに、車道幅を広げることで、歩行者のスペースを広げる狙いがある。東日本大震災やコロナ禍を乗り越え、いわき市を代表する温泉街の魅力向上を図るため、市では利用者のアンケートなどを踏まえ、今後のまちづくりに生かしていく。