渡辺町・中釜戸のシダレモミジ 瞬く間に真っ赤 冬の足音近づき落葉始まる
国指定天然記念物で、渡辺町中釜戸の「中釜戸のシダレモミジ」でも落葉が始まり、いわき地方にも本格的な冬の足音が近づいてきている。市によると、シダレモミジの樹種はイロハカエデで、大小2本の木は幹がねじれ曲がってコブが付いているほか、枝が大きくしだれている点は突然変異とされ、植物形態学的・遺伝学的に貴重とされる。
大きさは大株が樹高6・8m、幹周り3・5m、小株が4・0m、幹周り0・8m。1937(昭和12)年6月、国指定天然記念物となった。今年は朝晩の冷え込みに合わせ、11月下旬ごろから色づき始め、瞬く間に真っ赤なモミジがお目見えとなった。例年と比べて寒暖の差が激しいと感じる日が続いたが、竹林の緑とのコントラストは、訪れた人の目を楽しませていた。