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平上荒川に「みんなでつくる美術館」 支援員の渡辺さん・福祉とアート展開

 県内外で多機能型障害福祉事業所を展開する、NPO法人「ソーシャルデザインワークス」(本社・内郷内町、北山剛代表理事)運営の、障がい福祉サービス事業所「ソーシャルスクエア上荒川店」(平上荒川桜町)に9日、みんなでつくる美術館「ART BASE(アートベース)しかく」がオープンする。
 いわき民報・くらし随筆元執筆者で、事業所の支援員として活動する渡辺瞳子さん(34)が準備を進めてきたプロジェクトで、「福祉とアート」をテーマに、障がいの有無に関係なく地域の人たちが交流できる拠点として、さまざまな仕掛けを展開していく。
 渡辺さんが今回の構想を描き始めたのは、昨年2月のこと。耶麻郡猪苗代町の「はじまりの美術館」とコラボし、事業所の一角にアート作品を展示したところ、普段、施設に足を運ぶことのない人たちが来場し、新たな交流が生まれたことに大きな刺激を受けた。
 事業所を美術館にし、アートを見ながらゆっくり過ごせるようにしたら素敵。そして新たなつながりが生まれたら最高じゃない?--。思案の末、「みんなでつくる美術館プロジェクト」を立ち上げ、今年2月に市民参画型のミーティングを開催。思いを伝えるとともに実現に向けて意見を出し合い、その後も打ち合わせを重ねるなどして準備を進めてきた。
 事業所の一角をアートスペースとして、広く開放していく方向で、オープニングイベントでは、くらし随筆元執筆者の西山将弘さん(42)が代表を務める、障がい者支援の任意団体「はなのころ」の協力を得て、障がいを持つメンバー10人が手掛けた絵画や陶芸作品を展示する。
 障害者演劇企画やそののほかの演劇の活動から生まれ、「○(まる・えん)で溢れますように。」をコンセプトに、作品制作をしている「もりマルSTORE」による、感情表現ワークショップなども行われる。参加費無料で、入退場は自由。午後3時まで。
 はなのころの作品は、来年1月6日まで展示予定。平日は午前8時半~午後5時半。定休日は土、日曜となるが、16日と最終日の同1月6日は開放する。29日~同1月3日は休み。

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