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来年度供用開始予定の磐城平城・城跡公園 戊辰戦争のVRシアター等設置へ

 平字旧城跡の「(仮称)磐城平城・城跡公園」について、来年度の供用開始に向け、主要な建物となるガイダンス施設が完成し、展示内容についてもおおむね固まった。施設内には、磐城平藩の歴代藩主に関するパネルや、当時の城の様子を復元した模型に加え、戊辰戦争を仮想現実(VR)で体験できるシアターが設けられ、城下町としての歴史・文化に触れられる仕掛けを施す。
 永井吉明市都市建設部長、千葉伸一郎市観光文化スポーツ部長が13日、市議会12月定例会の席上、遠藤崇広議員(一誠会)の一般質問に対して概要などを示した。
 メインのガイダンス施設は、<1>地域の歴史を伝承する場<2>日本伝統文化の活動の場<3>市民や来訪者の交流の場――としての機能を掲げている。展示・交流スペースのほか、学校行事や地域行事で利用可能な和室もあり、華道や茶道の体験やイベントで活用する。
 また平中心市街地に立地する特性を生かし、休憩・休息の場として、来園者が気軽に立ち寄れる空間も兼ねる。市内観光情報も提供し、まちなかへの回遊性向上も図っていく。今後は、JRいわき駅北口からのアプローチ階段や、園路広場を整備していく。
 来年度の供用開始に先立ち、磐城平城に対する関心を高めてもらおうと、昨年度から講演会やまち歩きも継続している。本年度は地域史研究家・小宅幸一氏(いわき地域学會幹事)を講師に招き、政治と商業の観点から講演会・まち歩きを企画した。
 講演会のアンケートでは、9割以上の参加者から「満足した」との回答が寄せられた。さらに幕末の藩主・安藤信正や、いわき地方の江戸時代の祭礼や産業など、次回以降のテーマに期待する声もあった。
 市では「市民がまちの歴史を理解し、郷土愛を持つことが重要である」と強調し、いわき観光まちづくりビューローなど関係団体と連携しながら、引き続き幅広い年代に学びの機会を提供するとともに、磐城平城を通じた中心市街地のにぎわい創出に努めていく。

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