常磐地区の市街地再生目指して じょうばん街工房21 シンポジウム開催
JR湯本駅周辺の活性化や、いわき湯本温泉などの観光振興を目指した「常磐地区市街地再生整備基本計画」を踏まえ、官民一体となって、課題の解決や今後の方針について話し合いが進められている。
まちづくり団体・じょうばん街工房21(小泉智勇会長)では、2030(令和12)年に向けた街のあり方として、駅前広場・みゆき山・温泉神社周辺を拠点とし、今年4月に作られた「新・いわき湯本温泉まちづくりビジョンブック」を具現化しようと、常磐地区をイメージするフラ、温泉、歴史・文化を中心に、他地区の街並みを学びながら、自分たちが暮らす地域の魅力を発見・創造しようと取り組んでいる。
こうした活動の一環として、まちなみづくり検討会シンポジウムが11日、常磐湯本町の吹の湯旅館で開かれた。地域住民、行政などから約80人が出席し、小泉会長が「今年4月に作成した『まちづくりビジョンブック』に色合いを付けるため、この機会を設けた。皆さんの意見をまちづくりの礎としたい」とあいさつした。
会場ではパネルディスカッションも行われ、テーマ「みんなで考え、みんなで創る東北一の温泉街ゆもと」のもと、じょうばん街工房21の箱崎洋一副会長がコーディネーターを務め、パネラーにいわき湯本高の植田千陽さん(1年)、常磐地区まちづくり懇談会の藤本紀子会長、中村幸稚Kyoten代表が立った。
パネラーは常磐地区の現在の課題、事業立ち上げの思い、新規事業の可能性について述べたあと、キャラバンで寄せられた「調整区域・空き家問題」「まちなみルール・条例」「バリアフリートイレの設置」「移動手段の問題」などの意見を紹介しながら、行政への問いかけや出席者からの考えを取り上げ、今後につながるまちづくりのイメージを共有し合った。