小・中学生に音楽届ける 東京交響楽団による演奏会 今年もアリオスで
東京都交響楽団が演奏を通じ、東日本大震災の被災地の子どもたちを励ます「第12回東京都交響楽団×FMいわきプレゼンツ『ボクとわたしとオーケストラ』~音の輪でつながろう」が13日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれた。
コンサートは2012(平成24年)からスタート。途中の第10回は、新型コロナの影響で演奏指導を行うアウトリーチ事業として実施されたが、これまで延べ3万2千人の小・中学生が生演奏に触れながら、「感動のきずな」「音の輪」を共有している。
今回は双葉町の小・中を含め、小学校11校、中学校11校合わせて、22校3千人が訪れた。このうち、午後の部には各中学校の生徒が会場を埋め尽くした。
梅田俊明さん指揮のもと、すぎやまこういち「交響組曲『ドラゴンクエストV天空の花嫁』~序曲のマーチ」で開演。会場の雰囲気を盛り上げたあと、FMいわきのベティさんが司会を務め、音楽家鈴木智子さんがオーケストラの各楽器の仕組みと音色を紹介した。
ベートーベン「交響曲第5番『運命』第1楽章」、ビゼー「『アルルの女』第2組曲 メヌエット」なども披露されたほか、コンサート恒例のオーケストラをバックに全員で「ビリーブ」の合唱も行われた。