高校生の瑞々しい感性一堂に 19日まで県高校美術展 市文化センター
県高等学校文化連盟、県教委主催の「第49回県高等学校美術展~響け!舞え!笑顔咲かせろ!福島で~」が15日、市文化センター3、5階展示場で開幕した。
19日まで。県内47校の美術部員たちが、自由に瑞々しい感性で描いた油絵、水彩、ミクストメディアなどの力作285点が展示されている(休館日の17日を除く)。県高等学校教育研究会美術・工芸専門部主幹。
生徒たちの日々の創作活動の発表の場として、県内各地区の連盟が窓口となり持ち回りで開催しており、いわきでの開催は2015(平成27)年度以来。コロナ禍で発表の機会が奪われるなど、多感な時期に創作、表現活動が制限されてきた生徒も少なくなく、胸の奥底に秘めてきた思いや声にならない言葉をキャンパスに落とし込んだ。
街の景色や草花、猫、家族の肖像画など、身近な情景の美しさ、慈しみ、あふれる好奇心を真っ直ぐ表現した作品から、防護服の人物、心ないメールやマスク姿の暗澹(たん)とした表情の女生徒、波打ち際に横たわる女生徒など、思春期が抱える不安定な悩み、心の葛藤を抽象的な描き方で表現した作品までさまざま。本市からは磐城、磐城桜が丘、いわき総合、いわき光洋、いわき湯本、小名浜海星、四倉高の7校の生徒たちの作品が並び、来場者たちの興味を引いている。
入場・観覧無料。開催時間は午前9時~午後5時(最終日は同1時まで)。