能登半島地震 いわき市社協が石川県へ ボランティアセンター発足準備も
市社会福祉協議会(市社協)は19日から、1日に発生した能登半島地震の被災地支援として、石川県に入る。県内外の災害支援団体と個人有志で構成された「災害支援ネットワークIwaki」とともに、東日本大震災や2度の水害の経験を生かし、同県能登町の能登町社協の業務を助けるほか、同県輪島市ではボランティアセンター立ち上げに向けた準備も図る。出発式が18日、平字菱川町の市社協防災倉庫前で行われた。
支援は現地の要請に基づいており、能登町社協に対しては、市社協が所有する入浴支援カー1台を貸し出し、飲料水の段ボール20箱、トイレットペーパーや生理用品、ウエットティッシュ、アルコールスプレー、乾電池、充電器などが入った段ボール23箱を贈る。
入浴支援カーは通常、訪問介護事業で使われているが、現地では給水目的も兼ねており、足湯や自宅の風呂への温泉提供も予定する。市社協の車両のうち1台が4輪駆動のため、派遣することがかなった。
石川県に赴くのは市社協の篠原洋貴・事務局長兼生活支援課長、渡辺康弘・生活支援係主事、災害支援ネットワークIwakiの馬目一浩代表、加藤正淳さん。馬目代表は先発している。
出発式にあたり、篠原事務局長が「東日本大震災、東日本台風、そして昨年9月の豪雨被災では、多くの方から支援をいただいた。関係者に寄り添いながら、何が求められているかをしっかりと把握したい」と力強く意気込んだ。
篠原事務局長は20日から輪島市に移動し、約1週間にわたって、ボランティアセンター構築に携わる。震災や2度の水害で、市災害ボランティアセンターの発足・運営に従事しており、現地でノウハウを伝える。
能登町や輪島市には、昨年9月の豪雨で大きな被害があった内郷地区から、綴、内町、高坂の各小学校からの応援メッセージも寄せられた。それぞれ「一日でも早く安心して過ごせる日が来るのを願っています」「ぼくができること、募金を続けていきたいです」などの言葉が書かれている。