広報いわき12月号 県コンクールで特選 消防車の光生かした表紙目を引く
県内自治体の広報活動の技術向上を目的に優秀団体を表彰する「第69回県市町村広報コンクールの審査会」(県、県広報協会主催)が19日に福島市で開かれ、広報紙の市の部門でいわき市の「広報いわき12月号」が特選に選ばれた。主催者によると、いわき市の作品が特選に選ばれたのは、データが残る1994(平成6)年の第40回以降で初という。
審査対象は2023(令和5)年に発行された広報紙や広報写真(1枚写真・組み写真)、映像など各部門の作品。35市町村から85点の応募があった。特選作品は県が全国広報コンクールに推薦し、4月ごろ審査結果が発表される。
いわき市は今年度、広報紙をビジュアル重視にリニューアル。「伝える」から「伝わる」内容を目指し、これまで光が当たらなかった人や特産品などの読み物を多用している。
特選に選ばれた12月号の表紙写真は、市広報広聴課の鈴木朋華さんが消防車の光を生かしながら撮影。広報紙の発行後、市民から電話やSNS(交流サイト)で「感動した」など、好意的な感想が寄せられているという。
広報紙の主担当で同課の江尻保広さんは「入選を目指していたが、まさか最高賞を受賞できるとは思わなかった。市の施策等を分かりやすく伝えるという、庁内全体の広報力向上に向けてこれからも精進していきたい」と話している。