西田敏行さんがメヒカリのおいしさも発信 きょうから関東圏で県の新CM
東日本大震災の記憶の風化や、東京電力福島第一原発事故に伴う風評払しょくに向け、県の新しいPR動画「福島を愛しております。」が1日から、関東圏のテレビCMとして放映されている。
PR動画には郡山市出身の俳優西田敏行さんに加え、福島県ゆかりとして、県ブランド米「福、笑い」のCMナレーションを務める俳優松重豊さん、県の「ふくしま知らなかった大使」に任命されている女優松岡茉優さんが出演し、それぞれ福島に対する思いを語っている。
動画は1分7秒と15秒の2種類。郡山市出身で、県クリエイティブディレクター・箭内道彦さんが監修した。
県内の良さを挙げていくシーンでは、西田さんが「いわき沖で取れるメヒカリ」と紹介し、いわき市の水産物ブランド・常磐ものを代表する魚の魅力を発信すると、松岡さんが笑顔で応じ、松重さんも海の幸もおいしいと声を弾ませた。
西田さんは県産品の中でも、メヒカリが特にお気に入りという。農産物では松重さんがモモ、コメとともに、いわき市も県内有数の生産地であるナシも美味であることを強調した。
結びには、西田さんがふるさとへの気持ちとして、「本当にいとおしいです。みんな福島愛が強いです。『福島ってこういうところなんだぞ』と自慢する人がいっぱいいる。いいですね、郷土愛があって」と優しく呼びかけている。
出演にあたり、松重さんは毎晩「福、笑い」を食べていると明かし、「すでに身体の細胞の半分は、福島県でできていると言っても過言ではありません」と話している。松岡さんは「郡山出身の西田さんと、福島と縁の深い松重さんが語り合う時間は優しく、まさに福島で感じる風のようにさわやかで、心地の良い空間でした」とコメントしている。
箭内さんによると、動画の撮影にはあえて台本を用意せず、出演する3人にそのまま語り合ってもらったという。また福島が歩み続ける姿を通じて、能登半島地震の被災地の希望になればとも寄せている。
CM放映はTBS、テレビ朝日と、民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」のTBS、フジテレビで。県の公式YouTube(ユーチューブ)チャンネル<こちら>でも公開している。