「いわき市民美術展覧会」開幕 書の部始まる 市長賞は常磐の江川さんに
第53回を迎えた「いわき市民美術展覧会(市美展)」が9日、市立美術館で始まった。同展覧会運営委員会、市教委、市文化協会、同館主催。いわき民報社などの後援。
市美展は、市民が制作した作品を公開展示することによる創作意欲の向上、いわき市の美術文化振興などを目的に、毎年「書」「絵画・彫塑」「陶芸」「写真」の4部門ごとに公募している市民主体の催し。初日は「書の部」がスタートし、会期は18日まで(13日は休館)。入場無料。
今回の「書の部」は一般応募100点(うち青少年33点、前年比30点増)、招待作品22点(同1点増)の計122点の力作を紹介している。
展示に先立ち7日、書家の鈴木花泉、木田湛周、物江虹唐さん=いずれも市内在住=による作品審査が行われた結果、市長賞に書道講師江川文子さん(44)=常磐上湯長谷町=の「いわきのうた~フラガールと遠野和紙~」、市議会議長賞に自営業斉藤福庵さん(52)=郷ケ丘=の「暁達」、市教育長賞に主婦吉村翆苑さん(67)=平=の「杜甫詩」が選ばれた。
開館時間は午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。
9日には4部門合同テープカットが行われ、運営委員長の服部樹理市教育長が「第53回を迎えた市美展は、県内外で高い評価を得ている。コロナ5類の移行に伴い、各部門での催しも行われる。この機会に多くの方に作品をご覧いただきたい」と述べたあと、高久香扇・書の部会長が4部会を代表してあいさつした。