「サンシャインマラソン」25日号砲 東京都港区のハーフ大会との初連携も
日本陸連公認のフルマラソン大会で、25日に開催される「第15回いわきサンシャインマラソン」。今回はフルマラソン、10km、5km、2km、2km親子の各部門に、41都道府県と海外から計6356人(定員計7千人)がエントリーした。
新たに市と協定を結ぶ東京都港区のハーフマラソン大会から成績上位者を招待しているほか、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことで、訪日外国人(インバウンド)の需要を見据え、台湾から60人規模の参加を予定する。
大会は「フラの街 いわきを翔ける 風になれ!」をテーマに、フルマラソンは平下荒川のいわき陸上競技場をスタートし、小名浜港アクアマリンパークにゴールする。その他の部門は同パーク発着となる。
実行委員会によると、定員を満たさなかった背景には、全国的なマラソン大会の増加や、新型コロナウイルスの感染拡大によるランナーの大会離れがあるという。2次エントリーも行ったが、フルマラソンのみ定員に届かず、5千人に対して4182人にとどまった。
今回から東京都港区の「MINATOシティハーフマラソン」との連携を開始し、成績上位者を互いに派遣する。市は港区に東京事務所を置いている縁から、2008(平成20)年に関係団体を交え、商店街友好都市との交流に関する基本協定を締結。13年には災害時相互協力協定書を交わした。
昨年11月のMINATO―で上位に入った、港区在住の者男女各1人が、サンシャインマラソンのフルに挑む。またサンシャインマラソンの10km一般の部で、市民の成績上位者男女各1人が、本年度のMINATO―に挑戦する。どちらも宿泊費・参加費を負担する。
大会のボランティアは計1387人(前回比70人増)。荷物預かり・返却、完走証発行、駐車場整理、ランナーへの給水、コース設営、駅・シャトルバス発着場での案内といった業務を担う。
別に救護ボランティア99人も配置され、市消防本部、医療創生大、県防災士会、市医療センター看護専門学校などが協力して、ランナーの緊急事態に備える。
昨年の大会では参加者から初の死者が出たことから、体制強化も図られている。従来通り医師、看護師、救急救命士の有資格者によるメディカルランナーに加え、沿道の看護師や消防職員を増員し、救護所の一部をユニットハウスとした。