いわき駅前・ラトブ 1階フロア刷新 8日に店舗充実でオープン
JRいわき駅前の商業施設・ラトブを運営する「ラトブコーポレーション」(鈴木雄大代表取締役社長)は8日午前10時から、1階フロアに「LATOV Delicious Park(ラトブ デリシャスパーク)」をオープンする。
1階フロアのリニューアルにあたって、手作り惣菜を販売する「ごちそう館」、双葉郡楢葉町にも進出するパン店「小麦の奴隷」が入り、茨城県の老舗青果店「八百邦」と提携し、ラトブコーポレーションによる「八百藤」も営業を始める。管理会社が店舗を直営するのは珍しいという。同社が手がける食品売り場は品ぞろえを充実させ、既存の鮮魚や精肉、菓子の専門店売り場も新しくなる。
これら試みは消費行動の落ち込みや、テナントの退居が背景にある。特に一二三屋が買収によって、昨年2月にラトブから撤退したことは大きいといい、魅力あるまちづくりを実現するため、自ら直営店に挑むことも決めたと明かす。
いわき駅周辺では、2021(令和3)年2月にイトーヨーカドー平店が閉店したが、地域に寄り添った買い物環境は不可欠とも指摘し、周りで生活している住民の利便性を高める意味もあると強調する。
コンセプトは「デパ地下」「コンビニエンスストア」「道の駅」で、あらゆる客層のニーズに応える食品スーパーを作ったと自信を見せる。買い物カートの新規導入やレジ増設に加え、7月8日からはサービスカウンターも設け、来店者の満足度を高めていく。