磐栄運送 新たに「サラダ小松菜」手がける 市内のベニマル全店で販売中
磐栄運送(泉町下川、村田裕之代表取締役)は5日から、南台の植物工場で新たに栽培した「サラダ小松菜」について、いわき市のヨークベニマル全店で販売を始めた。水耕栽培かつ無農薬のため、洗ったり、加熱したりする必要はなく、生食で小松菜本来のほのかな苦みが楽しめる。
同社では2016(平成28)年から、空き倉庫を活用し、水耕栽培でフリルレタスなどを育ててきた。ものづくりに対する村田社長の熱意がきっかけで、運送事業者が野菜栽培を手がけることは全国的にも珍しいが、地域活性化や農業振興につながっている。
サラダ小松菜は昨年12月から、販路拡大を目指して栽培に着手した。種まきから収穫まで22日程度と短く、1日に1千株以上取れるため、効率よく育てられる。また露地栽培と比較して、日持ちもする。
価格は1袋3株(約60g)入りで120円。外装には、いわき市のブランドメッセージ「フラシティいわき」のロゴをあしらった。市内に加え、福島市などのヨークベニマルでも取り扱われる。
同社の斉藤康之常務取締役は「生で食べられる小松菜は珍しいと思う。とてもおいしく、さまざまなアレンジもできるので、ぜひ店頭で手に取ってほしい」と話している。さらに来年3月までに、同社の植物工場で、もう2品の野菜も手がける方針を明らかにした。
問い合わせは、磐栄運送=電話(96)6311=まで。