テレビの地上波がつまらない。どのチャンネルをひねっても同じ顔ぶれのお笑い芸人とJ事務所のタレントばかりが番組に出演し、笑えないネタを連発しては自分たちで受けているのを見せられるのはつらい▼3月で打ち切られたが「笑っていいとも!」は32年間続いた。老体にむち打って座布団を取った取られたをしている「笑点」に至っては48年も続いている。タモリさんのトークのセンス、ベテラン噺家たちの長い芸歴から生まれる笑いが長寿番組につながっているのだろう▼タレントが大勢でファミレスの人気メニュー10傑を当てるまで長時間苦しそうに食べ続ける番組があるが、いまだに何が面白いのかわからない。ドラマも、どうだろう。こちらも視聴率を上げられないでいる▼安定した視聴率といえば、ニュースやドキュメントもの、スポーツの実況中継などがある。現実の出来事のほうがフィクションの世界よりも、もっとドラマチックということだろうか。