「海はなぜ青い?」――それは太陽光の散乱に関係するといわれている。太陽光は虹と同様に7色に分解でき、青以外の光は海の水に吸収されるが、青色だけは水の中を通過して、いろいろな方向に散らばるとされる▼その散らばった光が私たちの目に入って「青い海」となるのだ。言い換えれば、サンシャインあってのマリンブルーといえよう。確かに今、梅雨空の下の海は、ベージュがかったグレーのことが多い。これも海の1つの姿には違いないが、やはり青い海が恋しいと思う▼その青い海を満喫できるのが海水浴だが、今夏開設されるいわきの海水浴場は、勿来と四倉の2カ所のみ。そこも放射性物質の空間線量、海水中の放射能濃度、そして津波等への安全対策など、多くの課題と向き合いながらの開設となる▼そうであっても、たとえ2カ所でも、やはりいわき人としては、太陽のもとできらめく青い海で楽しむ多くの姿を見たいと思うのである。海開きは20日。