週末に「感謝のマグロ」を食した。いわき海星高の実習船福島丸が水揚げしたマグロだ。「感謝のマグロ」とは扱ったスーパーの若手男性販売員の言葉だ▼これまで神奈川県・三崎港に水揚げされていた福島丸のマグロが今回、初めて小名浜港に揚げられ、市内に流通した。関係者の協力でそれがかない、航海を支えてくれた人たちに対する生徒の感謝がこもったマグロだということを、話してくれた▼ところで県は本年度、地域産業6次化戦略をスタートさせた。農林水産資源をもとに新ビジネスを構築するもので、1次(生産)・2次(加工)・3次(流通)産業が連携・融合し、地域活性化を期す▼そこで、福島丸のマグロ。今後は実習航海のたび、生徒たちがとった魚が地元に水揚げされる。これを地域の力を結集して、この6次化につなげられないか。ご当地ブランドとしての開発もいいかもしれない。そうすれば活性化はもとより、生徒たちの夢も広がる気がする。