毎日の紙面づくりに携わるが、時期的に屋外カラー写真は目に鮮やかな緑が多い。春なら梅、桜の開花でにぎわい、秋は紅葉。さらに冬となれば灰色のさびしいトーンになる▼本社玄関内には、以前から諸流の生け花が飾られている。季節ごとに各流派の先生が訪れ、花を活けてくださる。先日もシャクヤクかと思ったらボタンだった。今度の花もアヤメ、ショウブに見えたが確信は持てない▼次作を活け替え中の先生に尋ねた。「この前の花は何でしたか」「カキツバタです」。先日取材した茶席の花は「ムサシアブミ」。これも知らなかったがサトイモの花という。こちらの花の知識はこの程度である▼来週、本市で開かれる国際首脳会議「いわき太平洋・島サミット」。歓迎準備は着々と進んでいる。行事内容は確定しているが、せめてこの機会に各国の方々に華道、茶道の良さを知っていただきたい。そしてまた、もてなし側に不調法があってはいけない。