東京のテレビ局が、若い女性に胸回りを強調したジャージーや肌を露出させた水着のような格好をさせて、ラグビーのルール解説をする動画に出演させたことが物議を醸している▼〝難しいラグビーのルールを初心者にもわかりやすく〟という狙いらしいが、視点がずれてはいないか。ここでも〝表現の自由〟を盾に取る意見が出ているが、この局が4年に1度のW杯を独占中継するとあっては、スタッフの見識が問われる▼芸能人が出て試合の緊張感を削ぐスポーツ番組だけでなく、ドラマやニュースまでもバラエティー化が進んでいる。低視聴率にあえぐNHK大河ドラマ『花燃ゆ』も起死回生に人気アイドルグループ乃木坂46の主力10人を起用した結果、「バカ殿じゃあるまいし…」との誹りを受けた▼毎年、その年の大河ドラマをメーンに開催する『二本松の菊人形』。しかし今年は番組名をはずして〝幕末維新伝〟としたが、低視聴率の影響と無関係ではあるまい。