早いもので来月6日は小・中学校の入学式。小さな体に大きなランドセルを背負った新1年生が、上級生に手をつながれ登校する姿に自然と顔がほころぶ▼休日で庭仕事をしていると、通り過ぎていく子どもたちが皆一様に、「おはようございます」と元気な声であいさつしてくれる。屈託のない笑顔を見せる子どもたちの姿に、交通事故には注意だよ、知らない人から声を掛けられたらすぐに逃げるんだよ――と、わが子でなくとも心配する▼新学期になると、声かけ事案などの不審者情報が学校に寄せられるようになる。その都度、学校では子どもや保護者に注意を呼び掛けるが、不審者はいつ、どんな形で子どもたちに魔の手を伸ばすか分からない。通学路を重点に子どもたちが安全に登下校できるように、日ごろから住民が地域防犯に目を光らせることが重要だ▼それが子どもを守ると同時に、自分の住む地域から交通事故や、犯罪がなくなることにつながる。