春の全国交通安全運動が6日、スタートした。小・中学校の新学期も始まっただけに、市内3警察署では、運動を機に子どもを中心に交通事故を1件でも減らそうと、気を引き締める▼運動初日、各警察署では出動式や、警察官が地域の交通安全団体と一緒に、交差点や店舗前に立って啓発活動を実施。期間中は老人会や幼稚園、小学校などにも出向き、交通安全教室を開いて安全教育の徹底が図られる。こうした地道な活動が実を結び、交通事故は減少傾向にあるが、ゼロになったわけではない▼ある警察官が「いわきの人はマナーを守ったり、譲り合いの気持ちが足りないのでは」と。朝、6号バイパスを走っていると、この警察官の言葉が頭をよぎることがある。運転免許取り立てのころは、だれもが交通法規を守り、安全運転を心掛けていたはずなのだが…▼ベテラン運転手になればなるほど、今運動をきっかけとしていま一度、心の中に「初心者マーク」をつけたいものだ。