先日、ある情報番組で、ドッジボールが学校内で禁止になったという事が紹介されていた。特定の子供に集中的にボールを当てることで、いじめにつながる恐れがあるからだという▼驚いたことに、運動会で入場行進の行進曲や競技中のBGMも流さない学校もあるという。近隣住民からの苦情回避のためだという事だった。福島県からの避難者に対して「菌」を付けるなどのいじめがあったことからだろうが、ニックネームで呼ぶことを禁止する学校もある▼これらのことはすべての学校で行われているわけではないが、その傾向にあるのは事実だろう。時代が違うと言ってしまえばそれまでだが、ここまで教育が変わってしまったのかと驚くばかりだ▼高校までは、「教師」ではなく「教諭」つまり勉強を教えるだけでなく、諭すこともしなければならない。何かあればすぐ学校の責任を追及する世間の在り方も問題だが、臭い物に蓋をするだけでは、根が深くなるだけだ。