昨夜10時すぎ、突然鳴り響いた火災サイレンに肝を冷やした。うねるように続く音に震撼しながらも、携帯電話で火元情報を確認。一刻を争うごとく、数秒の差で「おかけになった電話は大変込み合っています」となった▼しばらくしてから、火災は平下荒川で発生したと分かった。住宅が焼け、夫婦とみられる2人が犠牲になった。おりしも「29年春季全国火災予防運動」が実施されている中で、不幸な出来事が起きた▼仕事柄、これまで多くの火災現場に足を運んだ。こちらで感知する以外は連絡を受けてから出向くのだが、警察、消防署員にまじり地元消防団員がいち早く現場に到着、懸命の消火活動を行っている姿をよく見た▼自営、会社員など置かれる立場は異なるが、地域の安全安心を守るため、昼夜問わず災害現場に駆けつける。地域コミュニティーが薄れつつあるが、団員確保は喫緊かつ重要な問題。あの大震災を思うと、早急な対策が必要であろう。