あすはいわき市長選挙の投・開票日。4年前に比べ1人が減っただけで同じ顔ぶれの争いとなった▼前回は東日本大震災後初の選挙となったため、いわき市だけでなく同時期に各市町村で行われた選挙では、震災復旧のために現職の首長がどれだけ力を発揮したか、その実績の評価と次の4年間への期待度を審判することが争点となった▼結果はご存じのとおり、各地で現職首長が次々と新人候補に敗れていった。有権者は「今のままではダメ!」と政治に変革を求めたのである。この4年間で、復旧から復興という名の将来を見据えた新しいまちづくりへ舵が切られたが、さて10代の若者も含めた有権者はどういう審判を下すのか▼実績を盾に守る側の現市長、前回の苦汁を薬に巻き返しを図る前市長、2人にない清新さをアピールする新人と三者三様だが、市民の期待は聞こえのいい甘言ではなく、将来の市民生活の不安を減らす、いわき市ならではの確かな政治手腕だ。