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片隅抄

2017.09.11

昨日行われたいわき市長選挙の結果は、ある程度予想通りとなった▼4年前の市長選のとき、市民は震災からの復興へ新しいリーダーによる変革を求めたが、今回は清水さんの2期目の市政手腕にかけることとなった。しかし投票率は半数にも満たない49・13%。身近な市長選なのに、これは看過できない数字だ。特にいつもは高投票率を残す山間部が低かった▼うがった見方をすれば、たとえ票を投じたとしても「この人に期待しての1票」ではなく、「3人の中で誰が一番ましか」と消去法で決めた有権者も多かったのではないか▼3人の公約に、さほど市民へアピールするようなことがなかった今回の選挙。現職に対し、同じような得票が見込まれる2人が対抗馬として名乗り出れば、この4年間の市政に不満をもつ人たちの票が2人に分かれていき、結局は現職の得票数に届かないという結果になる。――それでも市民の1人として市長のこれから4年間に期待する。

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