本紙1面記事「紅梅咲き始める」。温暖な環境を有するお宅をうらやましく思いながらここ数日続く厳しい寒さに辟易している。今年は10月下旬ごろから寒さが身にしみ、今月に入りその感が一層強くなった▼直接、季節を表現する言葉ではないものの「冬来りなば春遠からじ」もまだ遠い先のことだ。とはいえ、現状に不平不満を抱きながらも、とりあえず暖かな室内で正月を迎えられることは、まだ恵まれている▼さまざまな出来事があった日本。まずは「北の国」に振り回された1年だった。国威掲揚か知らぬが、無法極まりないミサイル発射など、手に入れた玩具をこれ見よがしに披露する子どもような振る舞いであった▼平成29年もきょうを入れ、3日間を残すのみ。大部分の会社などは、すでに仕事納めだろう。このような時、ふと緊張が緩み思わぬことが生じることもある。事件、事故、寒さによる火災などが無いともいえない。まずは無事に締めくくりたい。
片隅抄