1日は「防災の日」。関東大震災を教訓として、災害への備えを怠らないようにと、1960年に制定された▼その後、1日を含む1週間を「防災週間」と定め、全国各地で啓発活動が行われる。市内でも市消防本部や関係機関が災害に対する日々の備えの大切さを呼び掛ける。今年の夏は記録的な猛暑が続く一方、活発な梅雨前線と台風の影響で西日本を中心に大雨が降り、岡山、広島をはじめ12府県で土砂崩れや河川の氾濫などの被害が出た▼熊本地震からの復興もまだ道半ばの中での災害に、被災地域で暮らす住民の困窮はいかばかりか。その後発生した台風12号は、これまでの常識を覆す進路を取り、被災地方を縦断した。9月は台風が多い月とされる。「天災は忘れたころにやってくる」と言われるが、最近の日本列島は忘れる間もなく、天災に見舞われている▼天災なので避けようがない。だからこそ、日ごろから災害への備えはしっかりとしておきたい。