いつだったか、自動車学校の先生と話をしたことがある。当然ながら、お互いの仕事の話になり、その中で興味深い話を聞いた。それはとても意外な話だった▼旅行等で車を使うことは多いとのことだが、東京の首都高速には乗らないというのだ。訳を聞けば、交通量も多く、合流できないからだという。加速車線が短く、合流に苦労するという話はよく聞くが、それだけではないらしい。学校で教えている、車間距離とか、速度とか、それではとても走れないからだという。道路整備が交通量の増加に追いつけない典型的な例といえる▼それはさまざまなところに余波が来る。標識や信号機の複雑化がそうだ。交差点内で止まってしまう車や右折の矢印を無視してしまう車をよく見かける▼免許更新時には改正になった道交法の講習もあるのだが、全てに徹底されているとは言い難い。高齢者には教習が義務付けられているが、その予備軍にも周知徹底させる何かが必要だろう。