イワキノスタルジックシアター第4弾「浮草日記」が23日、平のいわきPITで開かれる。主催は、いわきロケ映画祭実行委員会だ▼着々と準備を進めるメンバーの一人と週に何度が電話でやり取りする。熱意がある方だけに独自情報も多く、何かと参考になる。こちらも、本市ロケ映画に興味を持つ者として意見を交換し合う▼話題は主に、いわき総合図書館発行、小宅幸一さん文責の冊子「映画に刻まれた『いわき』」に掲載された内容が多い。この労作には、戦前戦後を通じ63作品が紹介されているが、見たものは10分の1ほど▼市立美術館で人気を集めた「蜷川実花展」が記憶に新しい。彼女の父幸雄さんが出演する昭和43年公開映画に「盛り場ブルース」がある。華やかなネオン街を舞台に男女が織りなすストーリーが展開される。ここでのロケは旧平駅。構内、ホームと短時間だが当時の雰囲気が伝わる。クリアすべき諸問題もあろうが上映を期待したい。
片隅抄