先日、芸能人等の著名人がパネラーになって討論するテレビ番組を見た。初めから見たわけではないので詳しくは分からないが、どうやら教育の現場での体罰に関してのもののようだった▼そこで、〝スポーツの現場で、体罰やしごきは必要悪だ〟と発言し、〝自身も受けたし、そこには愛情があり当時の指導者に感謝している〟との元プロスポーツ選手の発言で炎上することとなった▼同世代として、分からなくはない。当時はそういう風潮だった。よほどのことがない限り問題にはならない、そういう時代だった。今となってみれば青春時代の思い出として酒の肴になる程度だ。ただ、当時ですら、すべての人がそう思っていたわけではない▼体罰はれっきとした暴力で、許されるものではない。教える側の指導力のなさがそうさせているだけだ。指導力の向上が今後のキーワードになりそうだ。ただ、競争をすることを避けてはいけない。自身の輝かしい未来のために。
片隅抄