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片隅抄

2019.11.29

最近、公私に関わることがあり、何回か南地区に足を運んだ。かつての取材エリアで地理も忘れていない。そこでの楽しみがそば屋さんだ。勤務先の本社近辺は気に入ったところがなく、機会はまったくない▼目当ての店への道すがら、頼むメニューをあれこれ考える。暖簾をくぐり、お新香をつつきながら浅酌したあと、酒肴にちょうどいい小天丼、そばのセットに落ち着く。そば粉の産地にこだわることもなく、ただその雰囲気を味わうだけ▼さて、来月1日、いわき新舞子ハイツを会場に「第3回新そばまつり」が開かれる。有志が活動する、いわきそば塾の恒例行事でもあり、地元で収穫したそば粉を使い「十割ざるそば」(500円)を提供する。好みに天ぷらも用意されるので具にも事欠かない▼そば打ちブームの影響で求道的な風潮も見受けられるが、古来日本人に好まれてきた食べ物で栄養価もある。年越しにはやや早いが、まず一杯味わうのもいい。

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