「不要不急の外出は控えるように」という機運が広まる中、12日に取材で茨城県日立市へ出かけた▼茨城県内では、12日の発表で109例の新型コロナウイルス感染症患者の発生が確認されている。中でも首都圏とつながりの深いつくば市や集団感染のあった神栖市、関東と隣接する県南域で目立っている。県北の日立市ではその12日に初めて感染者が出た▼コロナ騒ぎが起きてから初めて県境を越えたが、いつもは必ず立ち寄る常磐道のサービスエリアは素通り。昼食は外食を避けて県外取材では初めて弁当持参で車内でとった。感染確率の分母を1つでも増やす自衛手段である▼手洗いやうがいの励行はもちろん、体の免疫力を高めるため、家族にはビタミンの多い野菜や果物、硫化アリルを含むニンニクやネギ類、さらには発酵食品、青魚などをとらせるようにしている。ノドを乾燥させないようにもする。ささいな抵抗、気休めかもしれないが、身近な自衛は大切だ。
片隅抄