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片隅抄

2020.6.25

先日、友人がSNSに投稿した内容に興味を持った。それは、40年ほど前の平本町通りの写真だった。今では再開発されたビルやマンションが立ち並んでいるが、懐かしい商店街が軒を連ね、賑わっている様子が映し出されていた▼思えば当時は中学生。街には活気があり、歩いていけるところで日常生活に欠かせないものは何でも揃えることができた時代だった。また、車社会に入り、郊外型の店舗が増え、町の商店街の衰退が見え始めた時期でもあった▼大型ショッピングセンターの台頭で既存の商店が衰退する中、あるパン屋さんだけが生き残ったという話をまちづくりの講演会で聞いたことがある。利便性ではかなわない。そこでしか買えないオンリーワン的なものを提供すべきだ。そんな内容だった▼人口減少が進む中、街中居住の推進こそ、今後のいわきの発展に必要なことで、市の提唱する、コンパクトシティ構想にもつながる。真似ではなく、独自性が求められる。

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