JFLの開幕戦が18日に行われ、いわきFCは先制こそ許したものの、代名詞のフィジカルを生かした球際の強さ、豊富な運動量で後半に逆転。幸先良いスタートを切った▼現代サッカーは試合中、攻守の切り替えでシステムを変えるのは当たり前。選手の走行データ、パス成功率などを分析し柔軟に戦術も変更していく▼その戦術分野で注目を集めるのが、対戦した奈良クラブの林舞輝氏だ。25歳という若さながら欧州指導者育成機関で最先端の学びを受け、今季から監督に。戦術家としての手腕に期待するファンは多い▼林氏は著書などで、「どうサッカーをするか」という認識の基、実践に即したトレーニングの必要性を説いている。身体的強度というアプローチから試合に入るいわきFCとは対極にあるが、敗戦後に林監督は「シンプルにサッカーが上手い」と驚いた。かつてJクラブを次々打ち破った実力は健在だ、と証明した訳だ。否が応でも今季の期待は高まる。